
美月さんとの最初の出会いは、当時私が講師を務めていたヒプノセラピースクールに、
彼女が受講生として参加されたときでした。その後現在に至るまで、
ヒプノセラピースクールの卒業生は1,300人を超えますが、その中でトップクラスの
実力をもっているセラピストの一人です。
美月さんがセラピストとして優れているのは、まず、クライアントへの非常に高い
共感力をもっているという点です。
ヒプノセラピーでは、深い無意識の中にある心の傷を癒していきます。
クライアントの深い悲しみや過去の出来事を、退行催眠によって再体験することで
癒していくのです。
彼女には、クライアントが激しい感情を再体験しているとき、しっかりと受け止め、
常に寄り添ってくれる優しさがあります。
しかし、セラピーの現場で共感能力を生かし、クライアントを癒しへと導くには、生まれつき持っている「優しさ」だけでは不十分です。
美月さんの非常に高い共感能力は、ヒプノセラピストを目指して勉強を始めたときから、何年もかけて、鍛錬によって身につけてきたものです。
ですから、どんな相手、どんな状況であっても、ブレがありません。
あまりにもクライアントの苦しい感情が強い場合、セラピストにも苦しくて耐えられないほどの辛い感情が共鳴してきます。
どんな痛み・苦しみにも、逃げずに寄り添っていってあげられるセラピストは、実はそう多くありません。
なぜならセラピスト自身が、自分自身の心の闇に向き合い、その苦しみをとことん味わい、そこから這い上がってくるという癒しの経験を、数多く積んでいなければならないからです。
美月さんは、ヒプノセラピースクール卒業後も、スクールアシスタントなどの経験を重ね、それと並行して、私が行っている「H・E・A・R・T」という心の癒しをテーマにした2日間のワークショップにもスタッフとしてここ数年毎月参加されています。
優しく、包容力にあふれる彼女は、受講生からも絶大な信頼を寄せられています。
ヒプノセラピーのテクニックや心理学を学べば、形だけはセラピストやカウンセラーになることができるかも知れません。
しかし、自分の感情に向き合い、癒した経験の少ないセラピストは、往々にして、クライアントに対して自分の考えや感情を押しつけることはしても、心から深く共感することができないのです。
セラピストが共感しないと、クライアントは、セラピーを受けてもますます落ち込んだり、あるいは攻撃的になったりします。
一方、優しい性格で、共感するだけならばできるセラピストもいますが、臨床経験が少ないと、ただつらい感情に巻き込まれて、クライアントと一緒にメロメロになってしまいます。
それでは、適切にクライアントを導いていくことが困難です。
美月さんは、深い共感能力とセラピストとしての確かな技術を兼ね備えている、数少ない実力者の一人です。
また彼女は、実生活では3人のお子さんの母親でもあります。自分の思い通りにならないことも多々ある子育ての中で培ってきた、母としての優しさや忍耐力、すなわち母性は、セラピストにとって、とても大きな力になります。
さらに、セラピストになるずっと以前から、多数の従業員を抱える企業の経営者としても優れた手腕を発揮しており、現実社会における冷静なものの見方や洞察力も併せ持っています。
このように、現実の世界と心の世界、両方に秀で、しかもバランスが取れているという点も、彼女の特長ではないでしょうか。
私はこれまで、美月さんが「H・E・A・R・T」の受講生や仲間のスタッフを助けている場面をたくさん目にしてきました。
また私自身も、言葉に出来ないくらい助けてもらっています。
彼女は、どんなにつらい痛みやトラウマを抱えているクライアントにも、臆することはありません。
豊富な臨床経験に裏打ちされた確かな技術と判断力で、適切に心の癒しへと導くと共に、希望の力が自然とその人の中に湧きあがってくるまで、温かく見守り、寄り添っていてくれることでしょう。